採用業務を効率化するための手段として「HRテック」が注目されています。求人・採用活動・人材管理をAI化することでどのようなメリットが生まれるのか、より有効な採用活動を行うために人事担当にとって必要なことは何なのかを考えてみたいと思います。
求人・採用活動・人材管理をAI化「HRテック」
近年、採用に関わる業務の効率向上やコスト削減を実現するために、さまざまな場面でAI(人工知能)を利用したツールの導入が進んでいます。このようにAIなどのテクノロジーを活用して人事が抱える問題を解決に導くサービスや技術のことを「HRテック」と呼びます。HRテックとは「Human Resources」と「テクノロジー」をかけ合わせた言葉です。
例えば、採用サイトの作成や求人募集、採用管理システムなどといったツールのことを指します。採用関連以外にも、人材管理、労務管理、勤怠管理、オンライン研修などの従業員向けツールもAI化が進んでおり、人事領域におけるHRテックの市場規模は急速に成長をしています。
AIを活用した採用管理
採用活動におけるHRテックの活用例はさまざまで、書類選考や面接にAIを活用したり、AI搭載の採用管理システムを導入すれば、採用プロセスを一元管理することも可能になります。
採用管理システムでは、求人情報、応募者情報、選考、内定者の管理までを一元化することができるので、採用活動の大幅な業務効率化を実現します。また、AI搭載により、「ディープラーニング」の技術を利用して、過去の応募データから採用に至った人物像を学習させ、自社に適性の高い人物像を認識し、応募者の中から自社にマッチした候補者を選定させるなどのAI活用例もあります。
求人情報をChatGPTで自動生成
大きな注目と話題を集めているAIサービスの一つとして、OpenAIが提供している「ChatGPT」という対話型AIチャットサービスがあります。2022年11月に公開されると、リリース後わずか2か月でユーザー数1億人を突破しました。
ChatGPTとは、学習済みのデータをもとに、自然言語処理による文章生成を行うツールで、そのまま求人情報の作成にも活用することができます。例えば、企業ホームページなどのURLを入力すると、AIが情報を収集して求人情報を自動生成してくれます。求人情報を一から作成するとなると大変な時間とコストがかかるため、ChatGPTなどのようなAI技術の導入を進める企業が増えていくことが見込まれています。
また、ビジネスSNSの「Wantedly」では、ChatGPTプラグインの提供を2023年7月より開始しました。ChatGPT上で希望する職種や勤務地、興味関心などを入力すると、Wantedly上に掲載されている求人の中からおすすめの募集が表示されるようになります。ユーザーが潜在的に求めているキャリアの選択肢が見つかったり、これまで検索だけではヒットしなかった自身の希望に適した企業と出会える可能性が高まります。こちらはChatGPTの有効な活用例の一つとなりそうです。
人材管理もAI活用
AIは求人や採用活動だけでなく、人材管理にも活用することができます。人事評価や人材配置、勤怠管理や労務管理などもまとめて効率化することが可能です。
人材管理もAI化ができれば、例えば、営業の部署で成果を上げている人材はどのような傾向にあるのかを学習させ、そのデータから適切な人材配置が可能になったり、退職した人材の傾向から退職しやすい時期を予測して、事前に面談などのフォローを入れることができます。それぞれの企業に適した方法でAI技術を使うことで、AI化のメリットを最大限に活かすことができます。
AI化で求人・採用活動・人材管理をより効率化
AI技術の発展により、求人・採用活動・人材管理などの人事業務のHRテック、AI化が急速に進んでいます。AIはあくまでツールであり、どのように取り入れるかはその企業次第です。企業がAIをどう最適に活用するか、学習したデータをどう利用するかが重要になってきます。より有効な採用活動を行うためにも、企業の人事担当は積極的にAI導入を検討する時期に入っています。
ただし、AIだけでは補えない業務も存在します。人の知恵や判断が必要になる部分の仕事が、今後の人事担当にとって、重要視すべき必要なスキルになるのかも知れません。
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