今回は企業の採用ターゲットの中心に当たるZ世代の採用について、Z世代の人物像の特徴と企業選びの方法を見ていきたいと思います。

Z世代とは・意味

Z世代とは、日本では一般的に1996〜2015年頃までに生まれた人のことを指します。それ以前の年代については、1965〜1980年頃生まれをX世代、1981〜1995年頃生まれをY世代とそれぞれ呼びます。

この呼び方は海外で新しい世代の若者を指す言葉として「Generation X」という呼び名が生まれたことをきっかけに広まりました。以後、アルファベット順に倣う形で、Generation Y(Y世代)、Generation Z(Z世代)と世代毎に新しい呼び名が生まれていきました。明確な年代が定義されている訳ではないため、国によって年数が異なる場合がありますが、日本におけるZ世代は、まさに今の時代のトレンドを先導する世代だと言えます。

Z世代の企業選び

Z世代の大きな特徴は、デジタルネイティブであることです。生まれた時からインターネットが普及しており、物心ついた頃には自らパソコンやスマートフォンを使用していつでもインターネットに触れることができる環境でした。

こういった情報へのアクセスが容易な環境の中で、Z世代は様々な情報に触れながら育ちます。東日本大震災やコロナ禍を経験し、社会問題やライフスタイルの多様化などにも敏感になります。Z世代は新しい価値観を持ち、より自分らしく生きる事を重視している世代です。それでは、Z世代の企業選びについて見ていきましょう。

【1】インターネットが得意

デジタルネイティブなZ世代は情報へのアクセスが容易です。インターネットを駆使し、自らの視点で企業を分析し企業選びをします。情報収集能力に長けている反面、ネット上の情報を鵜吞みにする可能性もあります。近年増えているオンライン面談や面接にも慣れています。

【2】仕事より生き方に重点

自分らしい働き方を重視し、ワークライフバランスなどにも興味があります。周囲に多様な働き方をしている世代が多くいるため、以前の世代のように朝から夕方まで働いたり、残業も厭わないような働き方を忌み嫌う人も多いです。リモートワークが選べたり、副業OKなど、より柔軟な働き方を実現できる企業を選ぶ傾向にあります。

【3】挑戦や失敗を嫌う

これまでの世代に比べて安定を重視し、挑戦や失敗を避ける人が多いです。中には失敗を経験したことがないという人も居ます。繊細な心を持つ人が多いため、強めの言葉を使うとハラスメントを主張したり、髪型や服装を褒めたつもりでもハラスメントだと感じる人も居ます。就職先も安定性を優先して選択し、より現実的な企業を選ぶ傾向にあります。

【4】承認欲求が強い

SNSが身近にあるZ世代は、自分の意見や発言が承認される事に慣れている反面、否定されることを嫌がります。他者の目線や言動に対して敏感なので、上司に叱られたりなど、嫌な思いまでして働きたくないという価値観を持ちやすいです。自分が認められていると感じる企業を選びやすいです。

【5】社会的意義を重視

Z世代は世界情勢にも興味が強い世代です。テレビが主流な情報源だった世代とは異なり、常にインターネットに触れて世界標準を知っているため、世界的な社会問題にも興味があります。社会的意義のある行動や仕事に関心を持ちやすく、意義があると感じる企業を選びやすいです。

【6】非効率や無駄を嫌う

デジタルネイティブのZ世代は、インターネットを駆使して日々効率的な生活をしています。オンラインでの会社説明会など、無駄がない効率化されているものを好む傾向にあります。そのため昔ながらの古い体質の価値観を持つ企業は嫌われやすいです。

Z世代採用の特徴

Z世代の採用について、人事や上司となった人から「理解が出来ない」という声が上がることがあります。Z世代よりも上の世代にとって、Z世代は今までとは違う新しい価値観や行動様式が多く見られることが影響しているためです。Z世代の採用活動はどのようにすればよいのか、採用手法の各特徴に分けて考えてみましょう。

・SNSの活用

Z世代はインターネットが得意という特徴があり、その中でもTwitterやInstagram、FacebookといったSNSはZ世代の生活に最も密着したツールです。人事担当がSNSを使って採用情報を発信する企業も増えています。今後もトレンドに合わせたSNSコンテンツを活用した採用窓口が増えていくと思われます。

・ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングは企業が候補者へ直接アプローチをする方法です。候補者からアクションを起こすのではなく、企業側からオファーをする形になるので、候補者側の承認欲求を満たすことができる採用手法になります。承認欲求が強くて挑戦を嫌うZ世代の特徴に適した手法です。

・リファラル採用

社員からの紹介による採用手法です。事前にしっかりと情報収集ができれば、どんな会社なのか理解することができ、何も知らない会社に入るよりも知人の会社の方が安心します。安定性を優先するZ世代の特徴に適した手法です。

・Web説明会、面接

Z世代にはWeb説明会やオンラインでの面接が好まれます。面接会場までの時間やコストを省いて効率性が上がるので、積極的に選考へ参加してもらうことが可能になります。

・動画配信

日頃からYouTubeなどで動画を楽しむ世代のため、会社説明などの動画配信は興味を持ちやすいです。会社を知ってもらう最初のきっかけとしても有効な手段になります。

採用活動の際に特に留意したい点はZ世代の性格と効率化です。今後は企業の主力人材となっていくZ世代の特徴に適した採用手法が必要になります。人事担当者はZ世代の新しい価値観への理解を深めるとともに、採用手法のアップデートと対策を行なっていきましょう。

Z世代の採用活動

Z世代の採用活動はインターネットを駆使した方法が主流です。Z世代は非効率や無駄を嫌い、より自分らしく働ける環境を求めています。企業側が表面的に取り繕っても響きません。一度、自社の古い価値観を見直して、Z世代に適した採用活動を進めていきましょう。企業側が歩み寄り変わっていくことが良い人材確保への近道となります。

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